麻原裁判 控訴審弁護人
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瓦解する?司法

斉藤貴男(フリージャーナリスト) 二木啓孝(日刊ゲンダイ編集部長)
4月29日(土祝) 公開討論会
  8月27日に私たちはジャーナリストの斉藤貴男さんと日刊ゲンダイニュース編集部長二木啓孝さんを迎えて麻原裁判を考える会を催します。

  斉藤貴男さんは不公正な日本社会を一貫して告発し続け、2000年には『機会不平等』を書かれましたが、日本の支配層が構造改革の名の下に権力を駆使して自分たちの利益をますます増大させ、その他大勢の国民は酷使されるだけの社会を作りつつあると警鐘を鳴らし続けておられます。同書から6年、最近の斉藤さんの言葉から感じられるのは切実な危機感です。ご著書の中で、保守若手議員の撃たれる前にミサイルを撃ち込むべきだとの意見に対して、長老がそこに住んでいる人たちはどうなるのだとたしなめたとのエピソードを紹介されていますが、今の日本はテポドンに対して権力者が堂々と先制攻撃を唱える状況になりました。アメリカの手先になって世界中に日本軍が出撃し、相手が反撃できない超精密爆弾などで攻撃した後、経済的下層から志願した青年たちが最後の陸上攻撃を仕掛けて占領する。何人かは死ぬかもしれないが国家に奉仕することは本望だし、おかげでその兄弟は大学に行くことができ、大半の国民は死ぬこともないどころか日常生活にすら影響がない。むしろ極く少数の青年の死によって人々の日常生活が守られ、戦争の後には企業が活発に活動して日本の支配層は栄える。斉藤さんがありありと見ておられるのはこういう社会ではないかと、私は推察します。

 二木啓孝さんは、三浦和義氏がロス疑惑で週刊誌等から叩かれたとき根拠のない記事を書くことなくむしろマスコミの過熱を抑制する立場に立ち、またオウム真理教の一連の事件では核心を突く粘り強い報道を貫かれました。社会事象、政治問題等々に広く深い関心をお持ちで、日刊ゲンダイでも権力者や社会的強者に対して痛烈な批判を加える論陣を張っています。

  麻原裁判、オウム事件は10年前と同じではありません。憲法改正、自衛隊派兵、教育基本法改正、消費税値上げ、それに駐車違反摘発の民間委託に至るまで強権的なものが感じ取られるように、斉藤さんや二木さんが危惧する社会が着々と作られつつあり、この流れに逆らう者を支配層は絶対に許さないでしょう。「社会の敵」と目された人間は、精神に異常を来していようが多くの精神科医が裁判などできないと判断してい ようが、何がどうあっても抹殺されることの手本として、見せしめとして、麻原裁判はあるのではないでしょうか。

  当日は斉藤貴男さんと二木啓孝さんに十分にご講演と議論をしていただき、今私たちがどのような所に置かれているのか、世の中をこれ以上悪くしないためには何をなすべきか等々を考える会になればと思います。多くの方々のご参加を期待します。
 
 
■開催期日 8月27日(日) 12時30分開場/13時開演
※入場無料。事前予約は不要です
■開催場所 主婦会館プラザエフ 7階「カトレア」
東京都千代田区六番町15番地 03-3265-8111
■最寄り駅

JR 四ツ谷駅 [ 麹町口 ] 前 (徒歩1分)
東京メトロ 南北線四ツ谷駅 [ 3番出口 ] (徒歩3分)
東京メトロ 丸ノ内線四ツ谷駅 [ 1番出口 ] (徒歩3分)

■連絡先 港合同法律事務所 03-3585-2331 (担当松井)
■プログラム 【第1部】 発言者
発言者
斉藤貴男 (フリージャーナリスト)
二木啓孝 (日刊ゲンダイ編集部長)
  【第2部】 討論者
司 会
斉藤貴男・二木啓孝・松下明夫
松下明夫 (麻原彰晃控訴審弁護人)